1月1日 16:09分   最大震度7

奥能登2市2町の真ん中   「陸の孤島」 

町野町人口2000

年に一度の休業日 

人気のない静粛の中

激震は一瞬だった 

60分の55 

この部落の倒壊件数だ

外に出たとき唖然とした 

あの緊張した場面で誰もが言った

「これ・・・夢やろね・・・」

想像できるだろうか 

何十年も見慣れた一つの家がつぶれる姿を

昨日話した人がいなくなる寂しさを・・・

この地震は運命を否定

してるかのように

能登人の世界を壊した

 

時が経っていく

現実が目の前に現れてくる

ご飯は  トイレは?

どこに寝る?

雪が降ってくる

寒い 

ホッカイロが欲しい

財布はがれきの下

 

元には戻ることはない

住み慣れた風景を

目の前に

 だれもが理解した。

 

~この町唯一のスーパー~

みんなが集まってくる

顔にはアザがあり 

部屋着のまま

確認しあう

状況を伝え合う

暖を取り煙草を吸う

会話は途切れない。

もとやスーパーが

物を売るだけの

場所ではないことを

思い知らされた。


~日本古来のなりわいを残す能登~

やさしく勤勉

能登人を代表する言葉だ

グローバルに進む世界の中

なりわいの原点が田舎に残る

特別な企業があるわけではない 

人とのかかわりを大事にし

なによりも優先するのは人

戦前の日本のように

人間を中心にしてすべてが

自然の流れで生きている

全国から応援が来た!

自衛隊 警察 消防 

ボランティア メディア

仮設住宅が建設された

日本の中の能登を強く感じた

生きる活力を人からもらう

最後に人を救うのは

人しかいないということを学んだ

~心の復興~

住むところがなくなった人たち

家族を亡くした人たち

普通の生活を約束されていない

なりわいの未来が見えない

でも結局 我々能登人は

人同士の やさしさで

復興が始まるのだと思う

そして私たちもとやスーパーも

能登人を誇りに思うし

最後まで そんな能登人でありたい。