あの日家族で食べるはずの能登牛すき焼き

年に一度

 

最高の贅沢が能登の食卓を彩る

 

能登牛すき焼き

 

里帰りした子や孫の為

 

つましい生活のばあちゃんも

 

この日だけは思い切る

 

皆を笑顔で送り出すために・・・

5年前から始まった

 

正月 能登牛の予約販売

 

評判を積み重ね

 

予約数は過去最高を記録

 

地元民がほとんど予約したのではないか

 

と思うほど

 

能登中の食材を使う

 

家族囲んでのすき焼き

 

ふるまう方も

 

一家の繁栄を願って

 

「さあ食べようか!」

 

1月1日午後4時9分

 

あの日・・・私たちが失ったのは

 

家だけではなく

 

みんなを想う心と

 

ひと時の楽しみと

 

見せるはずの笑顔まで

 

奪っていきました

 

そう 私たちは

 

スタートすら切れていないのです・・・


美味しいを復興のスタートに!


~復興のシンボルは食材の大集合にあり~

地元人が育てた地元の食材

 

「能登は味に厳しい」

 

全国のスーパーで修業した

 

私の素直な感想でした

 

三流の味では難しい

 

豆腐屋も

 

シイタケ農家も

 

こんにゃく屋も

 

本物しか残らない

 

                     だから 能登の食材を集めて作るすき焼きが

我々能登人の

 最高の贅沢なのです

 

がれきを撤去し

 

製造機を起こし

 

牛小屋を立て直す

 

要するに

 

能登の食材を集め

絶品すき焼きを再現する

 

1月1日から動けなかった

 

想いも笑顔も

 

あの日の食卓が

 

能登人の心を動かす

 

私はそう信じています